Eclipse 4.4 の導入方法と基本操作
[履歴] [最終更新] (2016/03/13 18:56:26)
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概要

Eclipse はフリーの統合開発環境です。v4.4 (Luna) の Windows への導入方法と基本操作についてまとめます。

インストール

Eclipse Luna SR2 Packages にアクセスして Eclipse IDE for Eclipse Committers 4.4.x を開きます。右サイドバーの Download Links から使用している OS のものをダウンロードして解凍します。例えば ~/bin/eclipse に配置します。なお、Eclipse は JRE があれば動作します。JDK は必須ではありません。ビルド時には Eclipse 内蔵の javac が利用されます。

Pleiades による日本語化

Pleiades にアクセスして「安定版」と記載のあるページ内リンクをクリックします。ここでは現時点で安定最新版の pleiades_1.5.0.zip をダウンロードしました。解凍してそれぞれ以下のように配置します。移動ではエラーになることがあります。コピーしてください。

  • features/* → ~/bin/eclipse/features/
  • plugins/* → ~/bin/eclipse/plugins/
  • readme/* → ~/bin/eclipse/readme/
  • eclipse.exe -clean.cmd → ~/bin/eclipse/

エディタで ~/bin/eclipse/eclipse.ini を開いて最終行に ~/bin/eclipse/readme/readme_pleiades.txt に記載のある内容を追記します。

  1. eclipse.ini の最終行に以下の記述を追加。 -javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar (Windows 以外の場合は後述の Eclipse 起動オプション参照)

初回起動時のみ ~/bin/eclipse/eclipse.exe -clean.cmd をダブルクリックして利用します。日本語化されていることを確認したら、次回以降は ~/bin/eclipse/eclipse.exe で起動します。readme_pleiades.txt ではフォントも変更しておくとよいとされています。

Windows の場合、デフォルトのフォントが Courier New 10 ポイントになっていますが MS ゴシック
9 ポイントをオススメします。下記から設定できます。メニューから
[ウィンドウ] - [設定] を開き、[一般] - [外観] - [色とフォント] の [基本] - [テキスト・フォント]
で設定してください。

文字コードの設定

Eclipse にも Visual Studio のインテリセンスのようなコード補完があります。補完時の Pleiades ドキュメントが文字化けする原因にもなりますので Eclipse で使用する文字コードを UTF-8 UNIX に変更します。「ウィンドウ」→「設定」→「一般」→「ワークスペース」を選択して以下のように設定します。

  • テキスト・ファイルのエンコード: その他 UTF-8
  • 新規テキスト・ファイルの行区切り文字: その他 Unix

プロジェクト、フォルダ、ファイル単位で文字コードを変更することもできます。エクスプローラで「右クリック」→「プロパティ」で設定します。

タブに関する設定

あくまでも一般論ですがインデントにはタブよりもスペースを使用したほうがよい場面が多いです。Eclipse のインデントでスペースを使用するためには以下のように設定します。

一般のファイル

「ウィンドウ」→「設定」→「一般」→「エディター」→「テキスト・エディター」にある「タブでスペースを挿入」にチェックを入れます。

Java ファイル

「ウィンドウ」→「設定」→「Java」→「コード・スタイル」→「フォーマッター」にある「編集」をクリックします。

  • プロファイル名を Eclipse [ビルトイン (スペースのみ)] などと変更
  • タブ・ポリシーを「スペースのみ」に変更

上記二箇所を変更したら適用または OK をクリックします。

表示設定

行番号の表示

「ウィンドウ」→「設定」→「一般」→「エディター」→「テキスト・エディター」→「行番号の表示」

空白文字の表示

「ウィンドウ」→「設定」→「一般」→「エディター」→「テキスト・エディター」→「空白文字の表示」

チェックを入れるとタブ、半角スペース、全角スペース、改行を可視化できるようになります。ツールバーにはこの機能を ON/OFF するためのボタンがあります。

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Java プロジェクトの作成

「ファイル」→「新規」→「Javaプロジェクト」を選択して、プロジェクト名を "myproject" と入力して完了をクリックします。

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「"src" 右クリック」→「新規」→「クラス」を選択して、名前を "Main" および "public static void main(String[] args)" にチェックを入れて完了をクリックします。

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Main.java を編集して「実行」します。

package myproject;

public class Main {

    public static void main(String[] args) {
        // TODO 自動生成されたメソッド・スタブ
        System.out.println("hello");
    }
}

行番号の左部分をダブルクリックするとブレークポイントを設定できます。「デバッグ」を開始すると初回はポップアップが発生します。

  • パースペクティブ切り替えの確認 → はい
  • Windowsファイアウォール → 許可

"Java" をクリックすると元の画面に戻ります。

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基本的なショートカットや便利機能

補完機能を呼び出す (Ctrl + Space)

例えば "if" まで入力して Ctrl + Space を押すと補完候補の一覧が提示されます。if のコードスニペットを挿入できます。"sys" まで入力して Ctrl + Space を押すと補完候補の一覧が提示されます。sysout を選択すると println のコードスニペットが挿入されます。

クイック・フィックス (即時修正) 機能

意図的に "System.out.print();" と入力してみてください。エラーが検知されて行番号の左側に黄色の電球マークが表示されます。これをクリックすると「println() に変更」など修正方法の候補が複数提示されます。選択すると自動で即時修正されます。

未保存の内容を差分で確認する機能

ファイルを編集すると行番号に色がつきます。色がついた行番号にカーソルを合わせると、編集内容を前回保存時との差分としてポップアップ表示します。ファイルを保存すると色が消えます。クイック Diff とよばれる機能です。

ローカル・ヒストリー機能

ファイルを変更して保存するとローカル・ヒストリーとよばれるスナップショットのようなものが作成されます。

復元

エクスプローラでフォルダを右クリックして「ローカル・ヒストリーからの復元」を選ぶと削除したファイルをスナップショットから復元できます。

差分表示

エクスプローラでファイルを右クリックして「比較」→「ローカル・ヒストリー」を選ぶと、現時点と過去のスナップショットの内容を比較できます。

変更の取消

エクスプローラでファイルを右クリックして「置換」→「ローカル・ヒストリー」を選ぶと、過去のスナップショットの内容に置換して変更を取り消すことができます。

クイック・アクセス (Ctrl + 3)

Ctrl + 3 を押してフォーカスされる検索ボックスにファイル名などを入力すると直近の操作履歴や開いたファイルなどが検索され、結果を選択することで素早くアクセスできます。

コメントアウト (Ctrl + /)

カーソルのある行についてコメントアウトの有効無効を切り替えます。複数行選択すればそれらをまとめてコメントアウトします。

インデントなどフォーマットの修正 (Ctrl + i または Ctrl + Shift + f)

カーソルのある行についてインデントを整えるためには Ctrl + i を利用します。複数行選択すればまとめて整形できます。インデントだけではなく予め定められたフォーマットに沿って整形するためには Ctrl + Shift + f を利用します。

ブロックで囲む (Alt + Shift + z)

一行以上を選択して Alt + Shift + z を押すと while, for, if, try といった候補が表示されます。選択するとそれらのブロックのスニペットで囲まれた状態に変更されます。

import 文の追加または整理 (Ctrl + Shift + m または Ctrl + Shift + o)

File file = new File("sample.java"); と入力してみてください。カーソルを "File" に合わせた状態で Ctrl + Shift + m を押すと自動で import java.io.File; が挿入されます。Ctrl + Shift + o を利用することによっても import 文の自動挿入が行えます。これはファイル全体を調査して「import 文を自動挿入」「使用されていない import 文の削除」「ワイルドカード * の自動展開」のすべてを実行します。

キー・アシストの表示 (Ctrl + Shift + l)

すべてのショートカット一覧を表示します。

カーソルの移動 (Tab または Shift + Tab)

矢印キーを利用するよりも素早く目的の場所にカーソルを合わせることができます。

Javadoc の雛形生成 (Alt + Shift + j)

javadoc で使用される形式のコメント雛形が生成されます。

指定行へ移動 (Ctrl + l)

デバッガが出力したエラー行に移動したりするために利用します。

対応する括弧の開始と終了地点にカーソルを合わせる (Ctrl + Shift + p)

if や for ブロックの対応する括弧の開始と終了地点にカーソルを合わせて行ったり来たりします。今どのブロックで作業しているのかを知りたいときに重宝します。

削除 (Ctrl + d)

カーソルのある行を削除します。複数行選択しておけばまとめて削除できます。

インクリメンタル検索 (Ctrl + j => Ctrl + k)

インクリメンタル検索を Ctrl + j で開始して Ctrl + k で複数の検索結果間をカーソル移動します。

宣言元の参照 (F3 または Ctrl + クリック)

F3 を押すと以下のような処理を実現できます。Ctrl + クリックによっても同様の効果が得られます。これらは「宣言ビュー」にも自動で表示されるため、わざわざジャンプしなくても事足りることがあります。

  • 変数の場合は宣言元に移動
  • クラスの場合は定義ファイルに移動

println や File といった JDK で提供されるものについても移動できます。JRE ではないことに注意してください。例えば C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_75 にインストールした JDK を Eclipse に設定するためには「ウィンドウ」→「設定」→「Java」→「インストール済みの JRE」→「追加」→「標準 VM」→「次へ」と進み以下のように設定して「完了」を押します。

  • JRE ホーム: C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_75
  • JRE 名: jdk1.7.0_75 (自動挿入されます)
  • デフォルトの VM 引数: (空)

インストール済みの JRE 一覧に jdk1.7.0_75 が新規に表示されたことを確認してチェックを入れてデフォルトに設定します。プロジェクトの新規作成時に jdk1.7.0_75 (または JavaSE-1.7) を選択すれば F3 や Ctrl + クリックによって println などについてもコードジャンプできるようになります。既存のプロジェクトについては「プロパティ」→「Java のビルド・パス」→「ライブラリー」→「ライブラリーの追加」→「JRE システム・ライブラリー」→「ワークスペースのデフォルト JRE (jdk1.7.0_75)」から選択し直す必要があります。その後「順序およびエクスポート」タブでこれまでの JRE を削除するまたは優先順位を「下へ」で今回のものよりも下げます。

継承関係の視覚化 (F4 または Ctrl + t)

F4 を利用するとクラスの継承関係の視覚化できます。「型階層」とよばれるウィンドウが開きます。「右クリック」→「〜にフォーカス」で中心となるクラスを変更できます。Ctrl + t によって F4 と同等の内容が記載されたウィンドウをポップアップすることもできます。複数のファイルを行き来することになるためツールバーのナビゲートボタンを利用するとよいです。

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閲覧する中でメソッドのオーバーライドが発生している場合は三角マークをクリックして上書き元を開くことができます。

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パンくずリストも複数のファイルを閲覧する際に役立ちます。

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プラグインの導入

Pleiades のように手動でインストールするタイプのプラグインもありますが、規模の大きなプラグインの場合は「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」から更新サイトを設定してインストールします。学内 LAN などでプロキシ設定が必要な場合は「ウィンドウ」→「設定」→「一般」→「ネットワーク接続」で事前の設定が必要です。プラグインの導入例を以下に記載します。

Scala プラグイン

「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」→「追加」をクリックして以下のように入力します。ロケーションにはこちらの公式サイトの情報を入力します。

「すべて選択」→「次へ」→「次へ」→「同意」と進みます。インストール中、署名なしについては OK を選択します。インストールが完了したら再起動が行われます。「ファイル」→「新規」→「プロジェクト」→「Scala ウィザード」→「Scala プロジェクト」を選択して Scala のプロジェクトが作成できます。

C++ プラグイン

C++ を Eclipse で利用するためには CDT プラグイン (C/C++ Development Tooling) が有名です。CDT Downloads にアクセスして最新の CDT の p2 software repository の URL をコピーします。「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」→「作業対象」に URL をペーストしてエンターを押します。「すべて選択」→「次へ」→「次へ」→「同意」と進みます。インストールが完了したら再起動が行われます。「ファイル」→「新規」→「プロジェクト」→「C/C++」→「C++ プロジェクト」を選択して C++ のプロジェクトが作成できます。Pleiades を利用していると以下のようなエラーが出ることがあります。

eclipse 選択状態したウィザードは開始できませんでした。
プラグイン org.eclipse.cdt.ui はクラス org.eclipse.cdt.ui.wizards.CCProjectWizard をロードできませんでした。
バンドル org.eclipse.cdt.ui (375) を自動的に有効化している間にエラーが発生しました。

暫定対応として ~/bin/eclipse/eclipse.ini の最終行に

-Xverify:none

を追記すると動作するようになります。

Maven プラグイン

こちらで紹介した Maven を Eclipse から利用するためのプラグイン The Maven Integration for Eclipse を導入してみましょう。Apache のサイトでは 2.x と記載されていますが実際には 3.x がインストールされます。「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」→「作業対象」に、こちらの Installation からコピーしてきた URL をペーストしてエンターを押します。「すべて選択」→「次へ」→「次へ」→「同意」と進みます。インストールが完了したら再起動が行われます。プロキシ設定などが必要な場合はこちらに記載がありますように、例えば「ウィンドウ」→「設定」→「Maven」→「ユーザー設定」→「グローバル設定」に CLI の Maven の settings.xml を指定します。

Java プロジェクトの新規作成

「ファイル」→「新規」→「プロジェクト」→「Maven」→「Maven プロジェクト」を選択して Maven のプロジェクトが作成できます。ビルド時には goal を package と指定します。

  1. 「デフォルト・ワークスペース・ロケーションの使用」→「次へ」
  2. 「All Catalogs」→「maven-archetype-quickstart でフィルター」→「次へ」
  3. 「グループ Id: com.mycompany.app」「アーティファクト Id: my-app」→「完了」

Scala プロジェクトの新規作成

Eclipse で新規に作成することは初期状態ではできません。こちらのページの内容にしたがってコマンドラインツールでプロジェクトを作成します。mvn package および java で実行できる全部入りの jar が作成できる最低限のところまで確認したら、そのプロジェクトを Eclipse でインポートして開発します。

「ファイル」→「インポート」→「Maven」→「既存 Maven プロジェクト」→「次へ」→「ルートディレクトリに mvn で生成したプロジェクトを指定」→「完了」

(.project が存在する場合は「ファイル」→「インポート」→「一般」→「既存プロジェクトをワークスペースへ」)

環境によってはこのタイミングで scala-maven-plugin という Scala と Maven をつなぐプラグインのインストールが自動で促されます。

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インストールに成功した場合はコマンドラインツールを使用せずに新規 Mavan Scala プロジェクトを作成できるようになります。ちなみに Eclipse ではビルド対象がパッケージディレクトリ内に存在しないとエクスプローラ内のアイコンが白色になります。Scala プロジェクトが Java プロジェクトとして認識されてしまった場合などにこの現象が発生します。Java プロジェクトにとって scala ファイルはビルド対象ではないためです。